千葉では上映している映画館がないため、渋谷にあるシネ・ラ・セットという映画館で見ました。非常にこじんまりとした映画館で客は全部で20人程度しかいなかったのではないでしょうか。

これは非常にオススメできる映画です。
良い映画ですし考えさせられますし、そして何より楽しい映画です。
見た後の清々しさは戦争をテーマにした映画では異色です。
基本はインタビューを中心に余計な加工なく編集されています。
「特攻隊」というのはあの戦争を象徴する存在ですし、また日本人のメンタリティーに大きな刺激を与える存在のため、特攻隊を取り上げた映画は結構あります。
しかし、今作のように特攻隊を等身大に描いた作品はそう多くないのではないでしょうか。
無私無欲の殉難者として日本人から美化される特攻隊ではなく、
アメリカ人から狂信的なテロリストと恐れられる"TOKKO"ではなく、
穏やかで、時には怒り悩み葛藤し、罪の意識を背負う等身大の彼らの姿を描いた作品。
正直見ていてある種清々しい気持ちになりました。
死に向き合った彼らが複雑な感情を抱きながらも、「任務を全うするんだ」という気持ちで負の感情と向き合う様に戦争の不条理さを感じるのですが、それ以上に皆があっさりと
「あんな作戦に殆ど効果がないことは分かっていました」
「犬死ですよ」
「特攻隊のリストに自分の名前を見つけた時、あじゃぱーと思いましたよ」
「せめて半年前に戦争を終わらせてくれれば、何万人という人が死ななくてすんだ」
と、当時の率直な感情を教えてくれたことが非常に人間味に溢れていて、重いテーマにも関わらず人間愛を感じる映画に仕上がっています。
「人間はそんなに偉くない。でも、そんなに愚かでもない」と伝えてくれる作品です。
特攻隊を英霊として崇め奉り、無私の象徴として敬愛する方々にも是非見ていただきたいと思います。
⇒「TOKKO-特攻-」公式サイト
http://www.cqn.co.jp/tokko/
※「レポート」というコンテンツにある元特攻隊員とアメリカ海兵のインタビューがオススメです。










