新幹線の車中で最近出た与謝野馨 元官房長官の『堂々たる政治』を読みました。
与謝野さんは私が尊敬する政治家の一人です。
大学時代、私は東京1区に住んでいたので与謝野さんの選挙区でした。衆院選挙では与謝野さんに入れたいところでしたが、当時から私は民主党支持でしたので民主党の海江田さんに投票。どうせ勝てないだろうと思っていたら僅差で海江田さんが勝ち、与謝野さんは落選。「大変なことになった…」とビックリしたことを覚えています。
内容としては
第1章 30日間だけの官房長官
「麻生クーデター説」の裏舞台の話、安部さんの辞任に対する考え、官房長官という仕事に対する考えなどが書かれています。
印象的な部分としては、
・中曽根、梶山、後藤田などの政治家に共通しているのは「戦争は悲惨である」「軍部が威張った戦前の体制は嫌だ」「国家権力が過度に個人の生活に介入してはならない」という価値観である
という点。全て同感です。
第2章 奇道の政治、小泉元首相の遺産
小泉政治の総括を与謝野さんなりにしていますが、興味深いのは
・郵便局が民営であろうと公営であろうと国民生活を決定的に変えるものではないにも関わらず、国民以上に政治家が天下の一大事だと思ってしまった。ワンテーマでここまで差がつく小選挙区制度は危険に思えてならない
・日本人が熱狂の中で決めたことは大抵間違っている
・小泉さんによって世論主導型政治が始まったが、小泉さんのように世論を引っ張れるカリスマ性のあるリーダーでなければ、世論に引っ張られるだけの政治になってしまう
・世論調査の数字は本当に国民の声とイコールなのか
といったあたりでしょうか。
私も以前「この国には小選挙区制による二大政党制はそぐわないのではないか。4〜6程度の政党の組み合わせによる政権選択が可能な中選挙区制度も否定するものではない」と日記に書いたことがあります。日本のように衆院候補者が選挙区の主になるような政党の体制では小選挙区制度にすると新人が出にくくなり、いずれ硬直化してくる可能性があります。
第3章 国家感なき市場原理主義の危険
私は本書の最大のテーマはここだと思っています。
与謝野さんは小泉構造改革後、出てきた市場原理主義に対して「市場原理主義というものは欧米でも主流ではなく、実体経済を知らない頭でっかちな一部の人たちが信奉しているに過ぎない」とバッサリ切り捨てます。
そして、小泉構造改革とは実態は何もなく、小泉さんが「改革」と叫び続けることで民間が「政府に頼ってはいけない。自分たちで何とかしなければ」と思わせた意識改革こそが小泉改革の最大の仕事だと評価します。
私も政治の中にいて口を開けば「民間は…」という人に正直辟易しているクチです。
私も民間出身ですから行政を見て民間の手法を導入すべき部分を感じることは多々あります。しかし、行政には民間ができない・しない部分を引き受けなければならない責務があり、一概に民間の論理で進めることが危険なケースもあります。その見極めができない人が意外と多くいることに私は驚きました。感覚ですが、実態経済に関わってこなかった政治家ほどそういう傾向があるように感じます。
後半部分は与謝野さんの政治人生の回想と、政治家は大局的な判断をしなければならないこと、そして与謝野さんの持論である増税論が書かれています。
全てに首肯できるわけではありませんが、媚びない堂々たる主張だと思います。
平易な文章で書かれ、1時間もあれば読みきってしまう軽い内容の本なので、興味のある方は一度読んでみることをオススメします。
■熊谷としひと公式Web:http://www.kumagai-chiba.com/
2008年05月04日
帰省&北野配水場の皐月を見物
帰省しました。
新幹線は新型のN700系。思っていた程は広く感じなかったものの、座席・壁全てに軽量感が溢れていて、総重量は相当軽くなっていると感じました。
新神戸に到着後、その足で北野坂にある北野配水場の皐月を見物。ゴールデンウィーク真っ只中なので外国人も含め観光客がわんさかいました。
離れて分かる神戸の街の良さ。やはり都市の方向性がしっかり定まっている街は強いですね。

新幹線は新型のN700系。思っていた程は広く感じなかったものの、座席・壁全てに軽量感が溢れていて、総重量は相当軽くなっていると感じました。
新神戸に到着後、その足で北野坂にある北野配水場の皐月を見物。ゴールデンウィーク真っ只中なので外国人も含め観光客がわんさかいました。
離れて分かる神戸の街の良さ。やはり都市の方向性がしっかり定まっている街は強いですね。

6日まで帰省します
今日から6日まで実家に帰省します。
年末年始は帰れなかったので久しぶりに旧友とも会えます。
年末年始は帰れなかったので久しぶりに旧友とも会えます。

