ダイヤモンド8月30日号の「格差世襲」という特集を読んでいると、地方議員に広がる世襲化について書かれていました。
それによると大阪市議会では4人に1人が世襲議員、その殆どは自民党で、なんと32人中20人が世襲議員だそうです。
●千葉市でも世襲議員はたくさんいます
ちなみに千葉市議会でも世襲議員は相当居て、その殆どが自民党です。調べてみると「え、あの人も!?」という事例が多いです。
ベテラン議員の中には既に「次回は息子が出る」とほぼ内定している方もいて、なんだか不思議な世界に迷い込んだ感があります。「家業みたいに継がせないでよ」と突っ込みたくなりますし、当選して当たり前だと思っているところも凄いですよね。
●地盤、看板が特に大きい
世襲議員の強みはなんといっても知名度と後援会組織を引き継げる点です。私は議員になってからまだ1年ちょっとなので「熊谷?誰それ?」という方も多くいらっしゃいますし、後援会組織もまだまだ脆弱です。
議員はそれこそ何十年もかけて知名度を高め後援会組織を固めていくのですが、それがスタートからある程度揃っていれば当然ハードルは低くなります。特に地方選挙はある程度の票があれば当選できますので、世襲のメリットが国会議員よりも大きいのは事実です。
●政治家の子どもが政治家になること自体は悪くない
ただ、私は政治家の子どもが政治家になることを否定する気はありません。子どもの頃から政治を意識する家庭で育っているだけあって政治に関する勘が鋭い人が多いですし、親族として有権者に接した経験から度胸やコミュニケーション能力が高い人も数多くいます。
一般人100人と政治家の子ども100人を比較すれば、おそらく政治家に必要な資質(能力なので庶民の目線があるかどうかはまた別)を持つ比率は政治家の子どもの方が多いのではないでしょうか。
●受け継ぐことが悪い=選挙区縛りが一番
問題は先に述べたとおり、世襲議員が地方選挙では圧倒的に有利な点です。優秀な人材が政治家になることは市民のためには良いことなわけですから、世襲議員を否定せずに選挙で圧倒的な環境をどう防ぐかということになると思います。
そういう意味ではイギリスなどと同様に「親と同じ選挙区では立候補できない」というルールを入れることが一番の解決策でしょう。民主党の公職選挙法改正案ではこの世襲制限が盛り込まれています。実はこれは永田町的には凄いことです。
本当は隣接区で出ても世襲の強みはある程度発揮されてしまうのですが、そこまで禁止するのはさすがにデメリットも出てきてしまいますので、この程度の制限から始めてみると良いと思います。
逆に言えば、この制限の中でも政治家を目指す政治家の子どもというのは志の高い、大物になる可能性のある人物ということかもしれませんね。
2008年08月25日
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