大連立報道もようやく落ち着いてきたので、そろそろこの件に関して私の見解を述べておきたいと思います。殆どは当日と翌日に書いていたものですが、あまりに異常な報道状況があったので落ち着くまで待っていました。
●大連立には反対
まず、「大連立」というものを「内閣に参画する」という意味で考えれば、それは当然反対です。
私たちは政権交代を目指して今まで戦ってきましたし、民主党に投票して頂いた多くの有権者も、民主党の政策というよりは政権交代の必要性を感じて支持して頂いているのではないかと思います。
そうした意味で内閣に参画する大連立は民主党の存在意義そのものを否定しますし、有権者への裏切り行為と言われても仕方がないのではないでしょうか。
●ただ、政策協議は必要
しかし、政策協議という形での連携は本来あって然るべきです。
ねじれ国会のもと、今国会では法案は全く成立していません。本来は譲歩しても良い法案であったとしても、自らの法案に協力しない相手の法案を認めるわけにはいかない、そうしたお互いの攻防の中で国会は停滞し、国民生活に影響を及ぼす可能性が出てきました。
一国の政治家として、この状況に無策でいることはできないはずです。
何らかの形で国会を機能させないといけない、小沢代表の行動はそうした危機感もあっての行動だと私は受け止めています。
ただ、小沢代表が政策協議までを考えていたのか、大連立まで考えていたのかは私には分かりません。
いずれにしても、お互い政策協議を行い、国民生活に関わる重要な法案に関しては党利を超えて何らかの合意をすべきです。
もちろん、その結果自民党政権を延命させることがないよう気をつけなければいけませんが。
●ねじれ国会は50年後も続く可能性がある
重要なことは、二大政党制が根付けば根付くほど、ねじれ国会というのは永遠に日本の政治構造として存在し続けるという事実があることです。
仮に政権交代が成し遂げられ民主党が政権の座についたとしても、参院で自民党が第一党になることもありえるわけです。そうすれば今度は逆パターンのねじれ国会となります。
今の6年解散無し、3年毎に半分だけ選挙が行われる今の参議院の仕組みがある限り、常に日本はねじれ国会と付き合い続けなければいけない。
ですから、今の状況は今後常にありうることとして、その場合に国政の停滞を避けるためにどのような補完システムを構築すべきか、今のうちに定めておく必要性があるのです。
衆議院とほぼ同等の機能をもつカーボンコピー的参議院をもう変えなければいけない、という議論も同時に進めなければいけません。
民意を反映する時期が別にも関わらずほぼ同等の権能・役割を持つ日本の二院制の矛盾・限界がとうとう明確な形で突きつけられたということなのでしょう。
●特殊な政治構造をどう捉えるか
私は今の状況を「変則三権分立」だと定義しています。
日本は大統領制を採用し三権分立の原則を守っているアメリカと違い、立法府の多数派が行政府を構成する議員内閣制を採用しています。三権分立と違い行政府と立法府の関係が密接になるため政治腐敗が発生しやすい欠点はあるものの、法案がスムーズに通るという意味で現代政治に合ったシステムが議員内閣制です。
ただ、現在の衆参のねじれの結果、日本は
1.司法
2.立法(衆)+行政
3.立法(参)
という変則三権分立状態となっているのではないでしょうか。
なので、参議院がアメリカの議会で、福田内閣が大統領・閣僚と考えると今の政治の構図がよく分かると思います。
いずれにせよ類を見ない特殊な状況の中で政治家としての責務を果たすため何をすべきか、今私たちは試されています。
2007年11月16日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/66868736
この記事へのトラックバック
ブログ意見集: 政界再編の可能性 by Good↑or Bad↓
Excerpt: 「政界再編の可能性」に関するブロガーの意見で、みんなの参考になりそうなブログ記事を集めています。自薦による投稿も受け付けているので、オリジナルな意見のブログ記事があったら、どしどし投稿してください。
Weblog: ブログ意見集(投稿募集中)by Good↑or Bad↓
Tracked: 2007-11-20 10:02
http://blog.seesaa.jp/tb/66868736
この記事へのトラックバック
ブログ意見集: 政界再編の可能性 by Good↑or Bad↓
Excerpt: 「政界再編の可能性」に関するブロガーの意見で、みんなの参考になりそうなブログ記事を集めています。自薦による投稿も受け付けているので、オリジナルな意見のブログ記事があったら、どしどし投稿してください。
Weblog: ブログ意見集(投稿募集中)by Good↑or Bad↓
Tracked: 2007-11-20 10:02






理想論からいえば。。やはり失望します。
ただ、自民党一党政権がこれだけ続いて、戦後の発展を遂げた歴史を考えると、連立を望んだ(と報道されている)理由も理解できます。
2大政党という考えは、参議院選勝訴したぐらいでは足りないぐらい、日本人にとって大きな意識革命であり、
小沢さんはここ数年では実現できない。。。(あまりに保守が多いから)と現実的に考えたのではないでしょうか。
小沢さんは、政治の空白をより重く考えたのではないでしょうか。
私はいずれにしても、民主党にがんばってほしいと思っています。
ご無沙汰しています。
民主党が参院で第1党になれたのも小沢代表という存在が保守層に根強い支持があったためです。私も最前線で有権者の反応を見ていて「保守に支持を得られなければ政権交代は不可能だ」と感じます。
次の選挙はおそらく日本の政治の行方を決定的に左右する選挙になります。民主党はこの程度の失敗では崩れない程、今一致団結をしています。これからもご支援をよろしくお願いします。