どうやら自民党が勝利しそうだ。
民主党は絶好のチャンスを逃し、政権交代は遠のいた。
自民党は小泉総裁の元、郵政民営化法案を成立させ、反対派も来年の小泉総裁の任期までは大人しくしているだろう。
郵政民営化を成立させた自民党は改革党のイメージを強め、ますます自民党と民主党の違いが不鮮明になっていく。
私は今まで政権交代が日本には必要だと説いてきた。
それは自民党が不満でも民主党に期待しているわけでもなく、何十年もの間一つの政党が政権与党でいるこの非民主的な政治体制がどれだけ社会の不健全さを招いているか痛感しているからだ。
しかし、道路公団民営化にも年金改革にも不満を抱きながらも国民はまだ小泉自民党を支持している。結局のところ、国民は既存の路線を大幅に変化させることなく、必要な個所を適宜改革して止血していく応急策を求めているということなのか。
それとも、抜本的な方針転換が小泉自民党で実現可能と見ているのか。それともあるいは、とにかく民主党に政権を渡すのは不安すぎるということなのか。
私は最近思うのは、日本で本当に二大政党制による健全な政権交代サイクルが実現可能なのか、無理なのではないかということだ。
日本はディベートの習慣もないし、二者を徹底的に比較検討して一者を選んだり、そもそもYes/Noで全てを決める文化はあまりない。
アンケートでもアメリカと違い、必ず「どちらでもない」という項目が存在する。アメリカは真ん中の回答項目は存在しない。必ず良い悪い、どちらかの軸を選ばざるをえなくなっている。
日本は曖昧な理由で一社を選んできたし、その前に大抵周りを見て大勢につく群集心理がある。「AとB、どちらが自分の主張に近いか」ではなく「これからはAだ」と言われて流れる国民性でもある。
今回珍しく二択の選挙っぽくなっているが、これは小泉さんの戦略が功を奏しており、「自民党の郵政法案に賛成か反対か」というテーマがいつのまにか「改革に賛成か反対か」になっている。改革に反対と言い切る人間など普通はいないし、痛みがない改革ならなんかいいかもと思うだろう。
小泉さんの戦略は極めて優れている。演説で「郵便局員はどうして公務員でなければいけないのか。そんなことはない」と言う。
これはもはや政策ではなく、群集心理にこう働きかけているのだ。
「郵便局員が公務員で楽しているのは許せなくないか?公務員じゃなくして税金も払わせたいでしょ、あなたも? ちなみにこの改革であなたは傷つきませんから!」
これはもはや煽動である。特権を得ている人間への嫉妬心を刺激し、さりげなく有権者には痛みのない改革であることを示唆しているのだ。
この郵政法案によって本当に郵便関係者以外痛みが伴わないのか。痛みが伴わないとすれば、そんなのは真の改革ではないし、痛みが伴うとすれば本当にその痛みを耐える覚悟はあるのか?
そんな思考を小泉さんは全て吹っ飛ばした。これこそまさに私が日ごろから主張する、「21世紀の政治家は一流のActor(俳優)でなければならない」を地でいっている。
だから、私は小泉さんを一流の政治家だと思うし、やるな!とも思う。しかし、それにここまで簡単に騙される国民性にも少しビックリするのだ。
簡単に騙される国民性は決して悪いことではない。この国民性があるからこそ、日本は攘夷騒ぎに盛り上がり、明治維新という奇跡も成し遂げた。全部国民が騙されたというか流されたからこそできた芸当だ。
で、本題に戻ると、こうした国民性からすると、国民が自らの判断によって政権を選択するというのは日本の民主主義レベルからいうと時期尚早なのではないか、ということだ。
それよりは4〜5程度の政党が政党間の政策合意により連立を組んでいく政治体制をしばらくは続けるべきではないかと思う。即ち中選挙区制の復活である。
中選挙区比例代表並立制こそが今の日本には適している選挙制度なのではないだろうか。
中選挙区によってある程度の規模の政党の複数成立を可能とし、政権選択の余地を残すため比例代表をある程度導入し、国民の意思がある程度ダイレクトに議席に繋がるようにする。
そんな妄想を最近抱いています。
非現実的な話ではありますが、どうも二大政党制による政権交代が日本には大きすぎるオモチャのような気がして最近なりません。
皆さんはどうお考えでしょうか。






民主党は反省して、次回までに、政権交代可能な政党なれるくらい頑張って欲しいとも思います。
今回の選挙(正確にはもうちょっと前から)である意味、自民党内とはいえ、政権交代がおこったともかんがえられますが、支部長はどう思われますか?
支部長:「で、本題に戻ると、こうした国民性からすると、国民が自らの判断によって政権を選択するというのは日本の民主主義レベルからいうと時期尚早なのではないか、ということだ。」
うー、わかりません。とりあえず、自民と並んで公明が立候補できるようになり、公明票はのびるかも知れません。
今回民主で惜しい人がかなり多かったですから、中選挙区なら彼らも当選できて、衆議院が小泉自民一辺倒になってしまうのは、押さえられたかも知れません。
日本の野党って、基本単に反小泉自民で、何がしたいか訳がわかんない所があります。党レベルでは、話を聞いていても、なんとか分かりますが、個人レベルだと、かなりやばい人もどこかの党から立候補してしまっている場合もあります。(自民でも、民主でも同じですが。)
国会でも、まともな答弁がされていないのが事実です。情けなくなります。
今回の選挙では、自民党の戦略に、無党派層が、まんまとはまった感があります。けれども、無党派層は馬鹿ではないのでは?
年金問題、消費税の増税について確かに不安はありますが、とりあえずさっさと郵便局を民営化しちゃって欲しいというのが有権者の本音と思います。(郵便局について、時間かけすぎです。)
今回の選挙が、郵政民営化の是非を問うものであれば、郵便局が終わったら、もう一度解散して欲しいです。けれども、小泉氏は、郵政民営化は改革の入り口だと言っており、もう後戻りできなそう・・・。
今回のキャッチフレーズ、「日本をあきらめない」、岡田氏の「いま、あなたは幸せでしょうか。将来に不安を感じていないでしょうか。多くの日本人が『これからどうなるのか』という不安感や閉塞感にさいなまれています。若者が希望を持てない社会ともいわれています。なぜそうなのでしょうか。来るべき未来に向けて、政治がなすべきことは何なのでしょうか。」
というメッセージには、がっかりしました。有権者をなめていると思います。私は自民党政権の下でも幸せです。幸せは自分で作っていくものだからです。現在の日本の人々って、そんなに他力本願じゃないとおもいます。
民主党が郵政民営化の代案をアピールせずに、反小泉自民ばかりをアピールしていたのは、今回の民主党の作戦の失敗だったのではないでしょうか。また、岡田氏が代表に留まったことも作戦の失敗かも知れません。
(政治については素人で、よく分かってないですが、とりあえず書いてみたという感じなので、いろいろ間違ってると思います。政治に興味を持ちだしたのも、バイト中に支部長からいろいろ教えてもらってからで、歴史が浅いです。)
政権選択どころか、日本の小選挙区制で沈み始めた政党が復活できるか不安に思って、再建のベースに・・という意識の投票です。
「民営化には反対じゃない、法案に反対したが独自の理念は公表してる」って言うけど、議席30程度の政党ならともかく3分の1の議席持ってる政党が代案出さないでは、言い訳にもならないと思います。今の民主党に、政権渡す信任を間違ってだしても、まともな結果は出せないとみな感じるでしょう。
3年間177議席に価する仕事をしてきたとは思えない、今後も期待できないでは、ボーナス特Aどころか降格人事がでるのは、当然だと思います。
人口減少やら何やら失血死を意識させる報道と、株価回復など今なら体力があると感じさせる報道がタイムリーにあったし、失敗しそうな改革であっても、とりあえず治療してくれる医者に飛び込もうという気になります。
問題は、この傾向が続くと、民主は国民にアピールできる結果を出す機会を失う悪循環で、ジリ貧になるんじゃないかってとこです。
結果を出せる、政権を任せられる政党が2つあってはじめて2大政党制・政権交代という感じで国民が慎重になっているのであれば、単純にアンチテーゼ的発想で2大政党制へ行っちゃうよりはいいと思います。
不自然に2大政党制を狙うよりは、民主自身で、結果を出せる政党のイメージを獲得すること。でも現行の政治制度・選挙制度でそれができるのか?このまま埋没していかないかという心配から投票したわけで、どうも嬉しく無い選挙です。
ついでに言えば、神奈川13から山形2に移って最大の変化。国政の場に送りたい小選挙区候補者がいない。
神奈川13にいたときは、技術畑から見て今後の日本で重要と思われる知財派の人材が支持政党以外にいるというジレンマがありました。
今回の小選挙区は”どっちでもいい”というか、むしろどっちも送らずにすむなら、どっちも送りたくないという勢い。頭から政党選択で選べます。
2大政党制、政党政治という立場から見ると、どちらが幸福な選挙なのでしょうか?
それとも、コレがまさに日本人が政党より個人を見たがっているという一つの例なんでしょうか?
うーむ。
落ち着いたらきちんと書きたいですが、自民党内での政権交代、見ようによってはそうかもしれませんが、小泉さんはあと1年で辞任しますし、自民党のアイデンティティーを考えるとやはり保守は保守です。
今の野党にまともな人材がいない主義主張が不明というのも、今まで何十年も一つの党が政権を担いつづけてきた弊害だと思います。
自民党自身が政権党で従来路線継続という最低限の政策合意がありつつも、思想的には相当幅広い人たちが中にいます。
政権に居たい人、自分の施策を実行したい人はみな自民党に集まりました。
曖昧な自民党のアンチテーゼである民主党は当然曖昧になってしまうわけで、かつ今まで政権を担ったことがない人が多い以上、微妙な政策集団になるわけです。
結局今は「政権に居る人たち」自民党と「政権に居ない人たち」民主党という構図になっているだけのような気が。
この構図を崩すためにも一度自民党を野党に追い、自民党を分裂させることで、本来の政策に基づく党構成に自然とつながっていくのではないかと考えておりましたが、結局以前の政治と同じように自民党内の派閥争い・政策争いが唯一の政策の選択になるのかもしれません。
なんだかコロンブスの卵のような感じですね。民主党は。
政権を取ったことがない⇒政権担当能力微妙⇒政権取れない
というマイナススパイラルというか。
今回は郵政民営化という台風がありましたが、次の選挙はどうなるのでしょうか。
でもここまで議席を取れば3年は衆院は解散しないでしょうね。