複数の議員や市民の方から「千葉市が職員の名刺の裏やモノレール駅のポスター、ホームページを使って道路特定財源の維持を訴えている」という話があり、千葉市Webを見てみると

というお知らせが。
ただただ、もうビックリ、です。
⇒道路特定財源の暫定税率等廃止による影響について(千葉市)
●反対の考えそのものは理解
断っておくと、私は暫定税率・道路特定財源維持の主張そのものを否定するつもりもありませんし、市として税収減を避けたいという気持ちも否定するつもりはありません。
私自身は道路特定財源の縮小、暫定税率の見直しこそが政官業の癒着を断ち切り、日本を本当の意味で"まともな国"にするために必要な政策転換であると考えていますが、逆の意見にも理はあります。(道路特定財源の一般財源化については税理論から言えば実はおかしいのですが現時点では敢えて必要と判断しています)
●誤解を招く表現は行政機関はしてはならない
しかし、上記の市の主張は酷いし、心底情けなくなるものです。
まず暫定税率が廃止=千葉市が100億円減収するかどうかは未確定のはずです。民主党が主張しているとおり国の直轄事務の廃止などで暫定税率分の補填があるかもしれない、逆に無いかもしれない、未だ未知数の部分です。市の表現では「暫定税率が廃止されれば市の収入は100億も減るんだ」と市民は思うのでしょう。
誤解を招かないよう「暫定税率が廃止され、"廃止分の財源補填が無ければ"100億円の減収となる」と書くべきです。
●誇大広告的な表示も
ちなみに100億円という数字は平成18年度決算ベースの数字のため、これも未確定の数字です。本来は「平成18年度をベースに考えた場合」という注釈が必要ですが、それはグラフの右隅に読めるかどうか分からないフォントで添えてあるだけ。
誇大広告を取り締まる側の行政が平気で誇大広告と同じ行為をしていることには苦笑するしかありません。
●教育・福祉を削って道路にあてる考え自体が
さらに言えば、「教育・福祉が削られるんですよ嫌でしょう?」という表現で、教育・福祉を人質に取って脅すような表現には本当に品が無いと呆れます。
仮に道路予算が減ったとしても従来と同様に道路にお金を使う必要はないのです。我々民主党が主張しているのは「本当に今と同じだけ道路に予算が必要なのか」ということですし、だからこそ国民の半数以上が支持をしているのだと思います。
なのに、市は当然のように「道路予算が足りなくなれば教育・福祉を削ります」と言っているわけで、この意識のギャップこそが問題なのだと改めて再認識させられます。
●財政危機で既に道路も教育も福祉も削っている千葉市が今さら…
暫定税率が廃止されなくても既に千葉市は道路予算、特に維持管理の予算は削られ市民の生活道路の補修などに影響が出ており、私のところにも多くの陳情が来ています。
また、教育・福祉についても削減が続き、学校では壊れかけた机で子どもたちが勉強していたり、福祉では敬老祝い金を廃止することを検討しています。
それもこれも全て自分たちが今まで積み重ねてきた借金に押しつぶされているからであり、きぼーるや蘇我再開発など、ハコモノと批判される大規模事業を平然と推し進めてきた結果です。
その現状から目をそむけ、こうやって予算と稼動を割いて、せこい反対運動をしていることに市議会議員としても一人の市民としても、やるせない気持ちになります。
●市民の税金と職員の時間をこんなことに使う暇があるのか
こんな下らないことに市民から頂いた大切な税金と大事な職員の時間を割いている暇があるならば、財政危機の責任を受け止め反省の上に事業の見直しに取り組むべきです。
建設局の課長さんから説明を聞き、課長さん自身は必死に予算を確保しようと苦心している姿に感じ入りながらも、結果としては望ましくない行動となっていることに複雑な感情を抱きました。
ポスターやホームページなどで訴えること自体、結果として市民から「何やってるんだ」と受け止められることが予想されるので反対なのですが、それ自体を今の段階で止めることはできないと言うので、せめて表現は正しく行い、行政機関が扇動するような行動は厳に慎むことを要望しました。
道路問題を巡って他にも多くの反応があります。
「政治 is 道路、道路 is 政治」とは有名な故竹下元首相の言葉ですが、日本は本当に道路で政治が動いていたことを痛感させられます。
他事業と比べて圧倒的に国の補助率が高い道路特定財源によってどれだけ国民の税金が道路にシフトしているか、地方政治に携わると嫌というほど分かります。






日本株売りの外人さんの大きな理由が、
変わらない日本なのですが。
がらがらな道路だけが、最後に残るのでし
しょうか。(しかも補修されずボコボコの)
「枯れ木に花は咲きません」、まさにそのとおりですね。このまま行けば日本は充実した道路を手に入れるかもしれませんが、そこを走る人は無し、という状況になりかねません。