日銀総裁を巡り国会が揉めています。
今日議会休憩時にテレビを見ると、与党側が田波元大蔵事務次官を提示してきたとのこと。本当に与党は民主党の主張を理解しているのか、本当に日銀総裁の空白を避けようとしているのかとビックリしました。
●大蔵・財務事務次官のたすきがけ人事が問題
民主党がなぜ総裁人事に反対しているかというと決して与党を追い込む党利党略ではありません。大蔵省事務次官・財務省事務次官が日銀総裁にたすきがけで就任することが当たり前となっていた今までの慣習が、財金分離の原則からすれば異常であり是正すべきと訴えているのです。
にも関わらず武藤副総裁の次に田波氏を提示するということは、どこまでもたすきがけに拘る財務省の既得権益を守ろうとする蠢動に与党が加担してしまうことに他なりません。
今回の騒動の結果、日本の金融政策に対する国際的信頼を失ってしまったことについては民主党も反省しなければなりませんし、苦しい気持ちもあります。
しかし、「金融の空白を作るのか!」という脅迫論で本質の議論がなおざりにされるのは本末転倒です。
●参院で民主党が取り上げなければ永遠に闇のまま
暫定税率・道路特定財源の問題や日銀総裁の件で民主党は無責任だと言われることも多くなってきました。
しかし、参院で第1党となり本気で反対してきた結果、ここまで国民の前に問題がクローズアップされ、国民的議論が盛り上がってきているのも事実です。
私は市議会ではありますが政治に携わって実感したことが一つあります。
政治の場では国民・市民の方が想像している以上に、「問題ではないか」と指摘されていることが多々あります。しかし、テレビなどマスコミに取り上げられない限り、多くの問題は国会・議会内の問題で留まり、国民・市民に知らされることはありません。
政治の課題が国民の前に正しく明らかにされるところから民主主義は始まります。
そうした意味では、政府与党が決めたことが全て国会で通過してしまう状態から衆参ねじれ国会になったことで、初めて国会というものが機能し始めているのだと私は思います。
総裁の空白を避けるためにも民主党も政府与党も協議の上で事態の打開を図ってもらうことを切に希望しています。
■熊谷としひと公式Web:http://www.kumagai-chiba.com/
2008年03月18日
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民主党は、結局誰であれば賛成なんでしょうか?
また財金分離の原則って「出自」だけの側面で報道されがちなので、本質がよく分かりません。
何でマズいのかもう少し教えてください。
まず大前提として、日銀総裁人事というものは国会同意人事であって国会議案ではありません。日銀の独立性の観点から特定政党が「●●が良い」と言うことはあってはなりません。この原則をご理解頂いていない方が多いので、まず申し上げました。
とは言いながら、それでは前に進まないので、様々なメディアを通し民主党が「これならば同意できる」という方の名前を出しています。
その原則の上で我々は財金分離の原則から、日銀の独立性がある程度担保される、財務省の意向の元に動くわけではない方に総裁をして頂きたいのです。
事務次官というのは在職中はもとより退職後もその組織の利益を守る存在です。官僚出身者がダメなのではなく、官僚の操り人形では困るということです。
日銀の独立性は欧米諸国と比べて著しく低いのが現状です。
戦後復興の中、政府と一体となって計画経済を進めていく上ではこうした人事は問題ではなかったかもしれません。しかし、今になってもその風習が続き、事務次官の天下りポスト化している現状はどう考えても問題なのです。
日銀の独立性は欧米諸国と比べて著しく低いのが現状...のほうが、独立国家としての
将来の日本に重要なことだと思います。米国いいなりのためや、大蔵省の事務次官の天下りポスト化している現状が、変化についていけない日本の問題点です。、「金融の空白を作るのか!」...おかしな議論です。先例優先の役人天国が日本のガンであり、自民党の小泉さんはそこを変えるためにあの選挙(郵政)をしたのではなかったのでしょうか。政治不在の日本社会ではただ沈みいくだけです。
熊谷さんに期待してます!
全くおっしゃるとおりです。今の日本は官僚が全ての政治を決めています。政治が決めなければならない課題はもっとたくさんあります。今回の騒動でその辺りが国民に少しでも理解できれば少しずつ変わってくると期待しています。