しかし、もう一つの制約である入力デバイス、即ちキーボードのくびきから解き放たれるのは一体いつになるのだろうか。
近未来の情報端末を考えた時、超小型で持ち運びが簡便だが、画面は大画面で入力は簡易である必要がある。
有機or無機ELの登場によりディスプレイは超薄型かつ折り曲げ自由になり、果てはメガネかコンタクトで映像を見る時代が来るだろう。そうなれば情報端末本体だけを持ち歩けばいいことになる。
しかし、その場合どのように情報を入力するのかという問題が発生する。人類は未だにキーボード以上の入力端末を普及させることはできていないのだ。
ノートPCでも携帯でも結局はキーボードが必要であり、それが存在する以上小型化には限界がある。
ちなみに今は光でキーボードの形を映し出し、該当のキーの映像を叩くと入力できるという製品は発売されているが、これも所詮はキーボードの一進化系に過ぎない。
では将来の入力デバイスは一体何になるのだろうか。
そこでよく出てくるのが「音声認識」だが、私はこの音声認識の将来性には幾分疑問を持っている。少なくとも日本において音声認識による入力が根付く日は相当先(数百年度)ではないかと思ってしまう。
音声認識があるからキーボードを外した場合、誤変換などの修正はどのように行うのか。
人間ですら日常会話の中で相手の言葉をしょっちゅう誤変換するのに、コンピュータが誤変換を100%しない日が来るわけがない。
となると、結局は誤変換の際、「違う違う、これのことだよ」と修正する必要が出るわけで、その修正には結局何らかの「手による入力」が必要となるだろう。
その時点で音声入力など全く意味をなしていないのである。
音声入力という人類の将来像が示されて一体何十年経っているのか。もはやPCの性能も飛躍的に向上したにも関わらず一向に普及しないのはなぜか。
それは全て上記理由に尽きるのである。
100%正確に変換できない限り、音声入力はその存在意義がないのだ。
私は音声入力やら脳から直接入力という話を聞くたびに手塚治虫を始めとした未来マンガのことを思い出す。
昔の未来マンガでは常にクルマは空に張りめぐらされた透明パイプの中を走ったり、小型飛行機?みたいなもので皆が自由に空を飛んでいたりするが、一向に実現などされていない。
にも関わらず携帯電話という、後から考えたら誰でも考えられそうなことは全く未来マンガには出てこないわけである。インターネットすら出てくるものは少ない。
人の想像力など所詮こんなものだ。
夢から入った未来図は殆どが外れる。それよりは身近なニーズから生まれたものの方がよっぽど未来的になる。
では話を戻してキーボードの代わりは何だろうか。
結局「手を使ったデバイス」から人は外れられないのだとすると、手を使い、かつ場所を取らないデバイスに行き着くのだろう。
ということはやはり「指」による入力からも逃れられなさそうだ。
どこでも指を動かせば入力できるようになるデバイスとなると、各指にリングをはめ、その動作(縦に動かしたのか横に動かしたのか)やその組み合わせで文字を入力する形になるのだろうか。
そうなると歩きながら手を怪しく動かす人たちが大量発生し、傍から見ると相当不気味な姿になるに違いない。
携帯電話も当初は歩きながらしゃべるなんて!という話もあったので、結局はこれに落ち着くのか?
私個人はそういうデバイスを使ってみたいですね。
10年ほど前にどこかの怪しげな研究所が試作品を作っているのを見たことがあるような気もします。
というわけで、よく分からない未来想像でした。
「いや、それはおかしい」「こんな実現像なんじゃない?」とか意見がありましたら教えてくださいませ。





